インプラントのしくみメリットデメリット術前検査

インプラントの成功率はどれくらい?


インプラントは、これまでにない画期的な歯の治療法として、たくさんの方から注目されています。
ただ、外科手術であるため、成功率はどの程度であるのか気になる方も多いでしょう。
インプラントは外科手術の中でも成功率は高くなっていますが、100%ではありません。
成功率が100%ではない理由としては、医師の技術力の問題もありますが、術後のケアが不十分、口腔状態や骨の状態によるもの、時間と共に材料が劣化するなどといった原因が挙げられます。

それから、インプラントを埋め込む場所によっても成功率が異なっており、上あごの成功率は80~90%前後、下あごの成功率は88%~97%となっております。
また、インプラント手術を受けてから5年以内の統計を見てみると、成功率はかなり高くなっています。
しかし、10年、15年と月日が経つにつれて、成功率も徐々に下がっていくようです。
また、埋め込んだ部分の周辺の歯に虫歯ができてしまい、その後虫歯が進行すれば、インプラントの部分に悪影響を及ぼすこともあります。

それに、インプラント治療をやったから絶対大丈夫、と油断をし、ケアをおろそかにすれば、何らかの不具合が生じてしまうこともあります。
それから、上あごと下あごの成功率の違いについて気になる方も多いでしょう。
というのは、上あごに埋め込む人工歯根は下あごに埋め込む場合に比べてどうしても短くなります。
そのため、上あごの人工歯根の安定性が低くなってしまいます。

なお、上あごのインプラント治療も決して成功率が悪いわけではありませんので、術後の定期検診をしっかり受け、自宅ケアを怠らなければ、長期間良い状態の歯を維持できます。
それから、インプラント後のタバコも成功率を下げる要因となります。
インプラント施術時には、歯科医やスタッフから禁煙するかタバコを控えるように指示があります。
タバコは百害あって一利なしと言われていますが、歯にとっても良いことはありません。
インプラントの成功率を上げるためには、アフターケアと禁煙が大切になります。