インプラントのしくみメリットデメリット術前検査

インプラント手術に入院は必要か?


インプラントは外科手術に分類されるため、入院の有無について心配する方もいることでしょう。
インプラント治療が始まった当初は、入院して治療を受けなければなりませんでしたが、医療が進歩した現在は、原則として入院は不要です。
インプラント手術の際には、局所麻酔を施し、手術も半日ほどで終了するため、その日のうちに家に帰ることができます。
ただし、インプラントの埋め込み本数が多い方は、麻酔科医による静脈内鎮静が必要となりますが、この場合も入院は不要です。

また、骨の少ない方は骨の移植をする必要があり、従来は、腰やひざの骨を移植するケースもありました。
この場合は入院が必要でしたが、現在はこのような手術はほとんど行われていませんので、入院の必要性もありません。
それから、サイナスリフトなどといった比較的大がかりな手術は行われていますが。
それでも入院は不要です。

インプラント治療で入院は不要ですが、麻酔をして、歯茎を切開しているため、手術後は安静にする必要はあります。
また、入浴や飲酒、食事などにある程度の制限がかかります。
このようにインプラント手術は短時間で終わるため、入院は不要となります。
それに、インプラント治療に対応している歯科医院で入院設備を設けているところはあまりありません。
しかし、特別の事情がある場合は入院が必要になることがあります。

例えば、持病があるために、術後に感染症の有無など、長期にわたる経過観察が必要になる場合、高齢者の方で病気を抱えている方、全身麻酔を施してインプラントを何本も埋め込む必要がある方は、感染症などのリスクが高くなるため、入院して経過観察をしなければならないこともあります。
このような場合は、入院設備がある歯科医院を探す必要があります。
特に、高齢の方で持病を持っている方は、術後に突然身体の状態が変化する可能性もあるため、このような方は、大学病院や入院施設が完備されている病院にて「治療を受けることをお勧めします。